見守りロボットの選び方を徹底解説!
介護ロボット導入相談で最も多い、見守りロボットについて、タイプ別の比較や選び方について解説していきます。
業務効率の向上やケアの質の向上に期待されている見守りロボット。
新しい介護のあり方として役立ってくれる見守りロボットは、多くの製品がリリースされています。
これから見守りロボットを導入するにあたって、「どうやって選んでいけば良いのか教えて欲しい」という声を多くいただいています。
ここでは、見守りロボットの選び方について、製品のタイプを整理して施設に合った見守りロボット選びができるように解説していきたいと思います。
まず、見守りロボットは、いくつかのタイプに分類することができます。
見守りロボットのタイプとは?
大きくは、次のように3つのタイプに分類することができます。
いずれもこれまでは人の手や目で確認していたことが離れていても可能になるのが特徴です。
設置する場所は、タイプによって変わってきます。
代表的な見守りロボットはどのタイプ?
代表的な見守りロボットを一覧にしてみました。
※動作検知タイプのなかでも、カメラによる見守り機能があるものには◎をつけています。
動作検知についてはほぼ確実に備わっている感じと捉えてよいといえます。
バイタルセンシングや睡眠可視化については製品の特徴が表れているかといえます。
各タイプの利点と不安点はどんな内容?
実際に活用している施設からは、次のような声が上がっています。
1.動作検知タイプ
利用者の不意の動きを通知してくれるので離れていても安心です。
映像が通知される機能により、手元のスマホなどで「見てから駆け付け」ができるのも安心材料のひとつです。
転倒転落といった事故を未然に防いだり、アクシデントの際も状況が把握できるのでリスク管理にも大変役に立ちますね。
2.バイタルセンシングタイプ
こちらも離れていても状況把握ができるので、訪室頻度の低減や異常の早期発見に有効です。
通知されるバイタル値は利用者ごとに設定することができるので、利用者の心身状況に合わせて調整することが可能です。
プライバシーへの配慮もしっかりと取り組まれているので、監視されているという印象よりも、「しっかりと見てくれている」という声を利用者やご家族からいただくことがほとんどのようです。
3.睡眠可視化タイプ
これまで捉えることが難しかった睡眠中のデータ取得を可能にしたタイプです。
体動をデータ化することにより夜間の入眠や睡眠状態を把握することができます。
就寝のリズム把握や夜間覚醒による駆けつけ対応の迅速化につながり、無理やり起こして排泄ケアをすることも減少できます。
訪室頻度の減少と利用者の状況に合わせて優先順位をつけたケアの実現で、スタッフの身体的な負担と精神的な負担の軽減に役立っています。
さて、どれを選べば良い?
見守りロボットのタイプ別比較ができたかと思います。
「うちの施設にはどれを入れよう?」
と悩んでしまうことでしょう。
いま、施設で困っていることや解決したい業務上の課題について明確に説明できますか?
- 訪室頻度を減らしたい
- 駆けつけのロスを減らしたい
- 終末期の対応で遠隔でバイタル把握をしておきたい
- 睡眠データの取得でケアの質を向上させたい
- 転倒転落などの訴訟リスクに備えておきたい
これらの課題は施設によって様々だと思います。
まずは、見守りロボットの機能について知っていただき、ご自分の施設の持つ特色に合わせてタイプを選んでいくのが良いでしょう。
導入にあたっては不安の声も…
これまでの介護のやり方では、訪室して直接確認をしていたかと思います。
訪室頻度の減少やリアルタイムな状況把握ができる一方、新しいことを取り入れるにはいろいろと不安の声もあります。
ロボットによる見守りに置き換えるということで、現場からは不安の声があるのも事実です。
見守りロボットについては、どちらかというと不安系の声が多い印象ですね。
介護ロボットの選び方や活用についての相談を受け付けています。
施設の特性や課題をお聞きして活用に向けたステップ作りや、介護ロボットメーカーへお繋ぎすることも可能です。
介護テクノロジー製品の普及にお役立ちができればと願っています。
作成者:逢坂大輔